Rパッケージ(R package)とは,Rにおいてコードを共有する基本的な単位である1.Rパッケージはコード,データ,ドキュメント,およびテストを含めることができ,ほかのユーザとの共有を可能にする.2025年現在,CRANには22,000を超えるパッケージが登録されている.これらを利用することで,Rはさまざまな目的に対応可能な開発環境として機能する.
パッケージ開発においては,devtoolsというパッケージが有用である.devtoolsは複数の開発を支援するパッケージを含むメタパッケージとなっており,パッケージのテンプレートの作成やドキュメントの作成など,さまざまな機能を関数として提供する.
パッケージの共有方法には,CRANへの登録のほか,GitHubを経由して共有することもできる.CRANからパッケージをインストールする場合には,install.package("x")
を使用する.近年では,より高速なインストールを可能にするpakというパッケージを利用するユーザが増加している.pakはGitHubからのインストールにも対応しており,インターフェースの分かりやすさが特徴に挙げられる.
Footnotes
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H. Wickam and J. Bryan, R Packages (2nd Edition), O’Reilly Media, Inc., Sebastopol, CA, United States, 2023, URL: https://r-pkgs.org/ ↩